融資資金の使途で2種類に分けられる
設備資金と運転資金
まず一般的に設備資金とは、建物や車両、機械などの固定資産に使うお金を言います。
反対に運転資金は、日々の仕入や営業活動の際にかかるお金のことです。
たとえば仕入代金、交通費、光熱費、通信費、広告費、従業員の給与等です。
設備資金に関しては
・その設備は、今あなたの事業に必要なのか?
・その設備を使うことで、どのくらい売上が上がるのか?
という点で認められるのか、そうでないかが判断されます。
この機械を導入することで作業効率が20%UP、売上が5%UPする。
だから毎月の返済額10万円を返済することができる、というような説明が必要です。
運転資金は
・日々の営業活動に必要かどうか?
・資金繰りに必要かどうか?
を見られることになります。
日々の営業活動に必要な資金はある程度決まってきますが、
資金繰りは仕入先や販売先との条件で大きく変わってきます。
たとえば
売上代金が、末日〆2ケ月後の末日回収、
仕入れ代金が、末日〆当月末支払いの場合
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | |
---|---|---|---|---|
売上代金回収 | 0 | 0 | 50 | 100 |
仕入代金支払 | 80 | 80 | 100 | 110 |
経費支払 | 10 | 10 | 10 | 10 |
差引過不足 | ▲90 | ▲180 | ▲240 | ▲260 |
創業初月、2ケ月目は売上は上がっているが、現金が入ってこないため
実際のお金の動き(資金繰り)では毎月かなりのマイナスが出ることになります。
そして手持ちの現金が100だとすると、2ケ月目に資金ショートすることになります。
運転資金で融資を申し込む場合、売上の計画はもちろん必要ですが、
費用の出費と入金のズレ(入金サイト)を計算して、
いつ、どのくらい、資金がショートするので、いくら融資を受けたいと説明することが必要です。